団員便り 号外 by QM
先日楽団の顧問の先生のご紹介で、中国人作曲家の鮑元愷先生と知り合う機会を得ました。
鮑元愷先生は≪炎黄風情≫などの管弦楽や室内楽、≪紀念≫などの交響曲を作曲された方です。その鮑元愷先生から≪琵琶湖哀歌≫や≪十三夜≫を歌った歌手の小笠原美津子さんと連絡を取りたいが連絡先を調べられないかと尋ねられました。
お二人は1980年ごろに文通をされていたそうで、送っていただいたその頃の新聞記事などの資料よると、お二人の交友のきっかけは1978年までさかのぼります。
(以下、天津日報の記事より)
1978年、日中平和友好条約が締結された記念に日本語版「人民中国」の紙面で、鮑元愷作曲、鮑和平作詞の「中日人民友好之歌」を発表する準備中でした。
丁度この時、「人民中国」の出版社を訪問していた小笠原美津子さんがこの楽譜を見て喜び、写しをとって日本に持ち帰り、帰国後「永遠の友情を」という曲を作曲しました。
そして、日本で録音したカセットテープを「人民中国」を通じて作曲家鮑元愷、作詞家鮑和平、訳詞家昌水深に贈りました。このテープには、日本中国両国の言語で歌われた「中日人民友好之歌」と「永遠の友情を」が入っています。中国語の歌は中央放送合唱団が、日本語の歌は大阪放送合唱団と小笠原美津子さんが歌っています。
この時からお二人の文通が始まりました。
そして3年後、1981年に小笠原美津子さんが団長を務められた日本中国音楽交流協会友好の翼訪中団を率いて天津公演のために天津を訪ねた時に、座談会の会場で当時天津音楽学院作曲講師だった鮑先生と初めて対面したのだそうです。
その後も手紙のやり取りをしていたそうですが、いつしかそれも途絶えがちになってしまったそうです。
今回、私が日本人ということで小笠原美津子さんの連絡先を調べてほしいと依頼されました。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
コメントを残す