初めての緊急事態宣言が発出された昨年春、独り暮らしの伯母と文通が始まりました。

高齢になり耳が遠くなって、電話でのやり取りが困難になり、コロナ禍での自粛生活を

どうやって過ごしているかと気に掛かっていました。

 

その少し前に、とある展示会に行って「風景印」なるものの存在を知った私、コレクタ

ーの方が熱く語るのを聞いて、手紙を書く機会があれば是非押してもらって・・・と考

えていたので、早速郵便局に出向きました。

「風景印を押してください。」と言えばどこでも応じてくれますが、慎重に、慎重に、細心の注意を払って押して下さる局員さんもいれば、無造作にポンッ!の方もあり。また、大きな局であっても風景印が無かったり、田舎の小さな局でもちゃんとあったり。

 

仕事場周辺を手始めに、次はどこへ行こうかなと考えるのはちょっとした楽しみでした。

ちなみに私は滋賀県民。仕事をしている旧八日市市は100畳敷「八日市大凧」が有名なので、図案に大凧を使っている局が複数あります。

 

伯母の方もささやかなおまけを面白がってくれ、一度は返信を最寄りの局で押印してきてくれました。甲子園球場!ご当地感ありますね。

 

 

もっともっと、と郵便局巡りを続けていくつもりだったのですが、暮れに伯母が思いがけなく背中を圧迫骨折したのを機に、すぐに車で飛んでいける距離に転居をしてもらいました。今では簡単に行き来することが出来るので、風景印は半年あまり12か所の押印で終了となりました。普段LINEやメールがあるので滅多に手紙は書きませんが、次誰かに書くときには、また再開しようかと思っています。