先日7月24日は神戸国際会議場にて、私が以前に所属していた日本華楽団の20周年記念コンサートが開催されました。姜建華や高揚といった著明二胡演奏家との協奏曲などもあり、海外の楽団や指揮者も迎えての盛大なコンサートとなりました。今回は20周年ということで、我々楽団OB/OGにも参加の声掛けがあり、20数名のOB/OGが参加しました。
今年3月、我々に声を掛けていただいた時点では、上記コンサート(7/24夜)の話だけだったのですが、その後、
① 国内外の十数団体が参加するコンクール。(7/23午後。別室では個人部門のコンクールも)
② 邦楽グループのコンサート(7/23夜。中国楽器も一部参加)
③ ①のコンクール入賞団体/個人によるコンサート(7/24午後)
も同じ会場で催されることが判明し、
私は過去の経験を買われて、①~③の舞台転換の手伝いもすることになりました。
本番約1か月前に手伝いを依頼された時は、軽い気持ちで了承したのですが、その後、①に関して、
・各参加団体の演奏時の座席表が無い
・演奏者や大型楽器の数が未確定
・「一つの演目番号に対して一つの団体」と思っていたら、中には三つの団体が別々に1曲ずつ演奏するケースも
・舞台転換の効率化が全く考慮されていないプログラム順
・全ての曲目を演奏していたら、終了予定時刻より1時間以上オーバーする
など、他にも書き切れない事実が、一週間前ぐらいからだんだんと明らかになってきました。
そして当日の朝、会場に来てから舞台監督、舞台係&影アナの全員が、山積みの問題を目前にし、
「多少の時間オーバーは仕方ないとしても、果たして夕方までに終わらせることができるのだろうか」と、
一同ぼう然となりました。
しかし、「①の団体部門のコンクール」は入場無料とはいえ、観客はもちろんのこと、海外から来てくれている学生たちにも、良い印象を持って帰国してもらいたいし、予定通りに終わらないと、その日の夕方開催される「②邦楽グループのコンサート」のリハーサルができなくなります。
そこで、舞台裏メンバーは、各団体に直接交渉して座席表を作成してもらうだけでなく、
・舞台転換(特に大型楽器と椅子の移動)が少なくなるよう、プログラムの順番を入れ替える
・一組当たりに与えられた演奏時間は、もともと入退場を含め12分間だったので、オーバーするようならば、曲数を減らしてもらう。
など、通常やらないようなことも可能な範囲で断行し、危機的な状況をなんとか乗り切ることができました。
翌日(7/24)午後の「③コンクール入賞団体/入賞者によるコンサート」も、どの団体/個人が出演するのか我々に告げられたのは当日の午前になってからだったのですが、こちらも同じような手段を用い、チームワークで乗り切ることができました。
結果的に私にとっては、本来メインであるはずの「日本華楽団20周年記念コンサート」での演奏よりも、舞台係としての活動のほうが、はるかに印象深い2日間となりました。
(この20数年間の中で、舞台係として一番のパフォーマンスを発揮できたような気がします)
【一連の演奏会】
1. 華楽世界の国際風景 海外華楽団体の国際交流競演
日 時/7月23日(土)14:00開演(13:30開場)
入場料/一般公開 無料(入場整理券必要) 全席自由
2. 重要無形文化財 雅楽、邦楽の夕べ ~
日 時/7月23日(土)19:00開演(18:30開場)
3. 華楽世界の国際風景 入選海外華楽団体及び入賞者の披露競演
日 時/7月24日(日)14:00開演(13:30開場)
4. 日本華楽団成立20周年記念コンサート
国際華楽団のハーモニー 長城頌 ~ 華楽の国際交響 ~
日 時/7月24日(日)18:00開演(17:30開場)
客演指揮/瞿春泉[指揮]、ソリスト/高揚[二胡]・姜建華[二胡]
会 場/神戸国際会議場メインホール
http://www.gonglin.com/images/event_20160724a.jpg
コメントを残す