2025年2月22日から 久しぶりの海外旅行に出かけました。旅の目的は四川省成都と雅安にジャイアントパンダに会いに行くことでした。2023年 2月に中国に返還されたジャイアントパンダ、シャンシャンに会いにいくためでした。今年の2月で返還2周年を迎えるシャンシャンをお祝いしようというツアーが組まれました。関西から参加したのは7名でしたが、成都で東京からの参加者も合流、総勢33名ものパンダラバーズが一堂に会しました。タレントでファッションモデルのはなさんも参加されていました。 1日目と2日目はたっぷり二日間シャンシャンの前にいられる行程で、それを考えると胸がわくわくしました。
成都天府空港に着くとまず空港に置かれている巨大なパンダ像に思わずびっくりさせられました。そしてどこからともなく聞こえてくる巴烏(:バウ)の美しい音色に「四川に来たなあ」と感慨深く感じられました。空港から成都市内まで2時間半ぐらい、その日のうちに雅安まで行くので更に2時間、雅安はやはり遠いんです。途中サービスエリアで休憩しましたがガイドさんに「シャンシャンもここで休憩したんですよ。」と言われ「こんな遠い道のりをひとりで移動し途中で休憩もしたんだ」と思い、その孤独をひしひしと感じました。バスで移動中も同じ道路をひた走りして大変だったなと思いました。
2日目、3日目は碧峰峡に住んでいるシャンシャンとシャンシャンの母シンシン(中国名・仙女)に会うために雅安パンダ研究センターに行きました。広大な基地に多くのパンダが生活しています。あまりにも広いため基地の中には電気自動車が走っており、シャンシャンの住むパンダ舎まで電気自動車で行きました。そこにはシャンシャンが住む広い山の斜面が広がり、シャンシャンが本来生きるべき風景がありました。嬉しそうに真っ赤なリンゴを手に持ち食べている姿は可愛いと表現する以外に言葉がありませんでした。また、大好きなパンダ団子も美味しそうに食べていました。すぐ隣のスペースには日本から帰ったシンシンが生活しており、私たちが近づくとにこにこ笑いながらまるで「遠いところからよく来てくれましたね。」とでも言っているかのように微笑みかけてくれました。隣にシンシンがいることで、シャンシャンも安心していることでしょう。
4日目は再び成都に移動し、世界最大と言われている成都ジャイアントパンダ保護繫殖研究センターに行きましたが、その広大さ、巨大さは目を見はるばかりでした。何と甲子園球場60数個分の広さだそうです。とても一日では回り切れない広さです。ここももちろん電気自動車が走っていましたが、パンダたちの生息区域にはどうしても徒歩で近づかざるをえません。とにかく一生懸命歩きました。日本から帰国した桃浜(とうひん)に会えましたが、残念ながら桜浜(おうひん)には会えませんでした。飼育員さんに聞くと、「最近部屋から出てこないらしい。」ということでした。少し心配していましたが、帰国後の映像では外に出て美味しそうに竹を食べている様子が伝えられ、安堵しています。
パンダ旅行は最初とても不安でしたが、楽団のある方が「中国へ行くのはある意味覚悟がいりますね。」と言われていたのを思い出し、「頑張って行こう。」と決心した次第です。
2020年コロナ禍の真っ最中、外出ができなくなり上野動物園へも行けなくなったときに東京新聞が行けないなら家にパンダに来てもらおうという企画を出され、三日間の新聞見開き全ページにシャンシャンの写真を掲載してくれました。その3枚を繋ぐとシャンシャン3歳の時の等身大パネルを作ることができました。新聞紙なので時間が経つと劣化が進みます。これも楽団の方にアクリル板をお願いして自力で作りました。
2017年にシャンシャン誕生以来、2年間上野動物園から配信される動画を見て、関西にいてもシャンシャンとシンシンの生活ぶりが見られるんだと、どれだけ心が慰められたか、言葉には表せられません。
これからも世界中のパンダたちの健康と平和を願ってやみません。
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