少しずつ暖かくなり春の訪れを感じられる頃となりました。一年また一年と時が流れ、日本に来てから18回目の冬を過ごしました。今年の冬も前年と同様、帰国はしませんでした。数々の美味しい食べ物、そして、中国のネットニュースではもちろんのこと、世界中の色んな国でも取り上げられている美しい氷雪があるのが私の故郷、ハルビンです。今年の冬、世界中の関心を一番集めた都市と言えるでしょう。

 

ハルビンでは、毎年1月に、松花江の氷を切り出して造られるキラキラとした氷雪を用いた盛大な祭典「ハルビン氷雪まつり」が氷点下の寒いなかで開催されます。

 

国内外のアーティストがこのまつりに参加しに来て、氷を用いた壮大な作品を造り上げます。作品には、大きな建物、塔、お城、色々な可愛い雪像、ロマンチックな氷の彫刻、などがあります。夜には、氷の彫刻の中にあるレーザーライトやランタンの照明が点灯し、とても素晴らしい景色が見られます。また、スケートやそりなどのウィンタースポーツ、冬の遊びも人気があります。

コロナが流行した3年間も毎年開催されていましたが、観光客が全くおらず寂しい状況が続いておりました。しかし、世界中の人々がコロナ禍を乗り越え3年が経った今、「ハルビン氷雪まつり」は第40回目を迎えることができました。今回のまつりは、歴史上最大規模となっており、世界中からたくさんの来場客が訪れました。また、SNSに投稿されたまつりの様子はとても人気でネット上でも盛り上りを見せました。来場客は予想を遥かに上回る寒さに驚いたようです。

 

「ハルビン氷雪まつり」のお昼の様子:(写真はネットから引用)

    

 

夜の様子:

 

この氷で造られた滑り台は521mありますが、なぜ521mなのでしょうか。

答えは、中国語での5、2、1が中国語の”我愛你”と読み方が似ているからです。

5-我 2-愛 1-你

長さにも意味が込められています。

 

食べ物も紹介したいです。

今年は、完全な東北料理だけでなく、創造性のある食べ物もあるそうです。私も食べたことがなく、とても面白いです。

昔の氷糖ひょうたんは山査子だけを使って作られていましたが、今では色んな種類があります。

 

 

昔は、凍梨は解けたらそのまま食べていましたが、今では形がお花のものがありお茶に入れるようです。お茶にいれたらすぐに開花の様子はとてもきれいです。

 

 

馬送尔ホテルのアイスクリーム

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。私の故郷、ハルビンの美しさを少しでも伝えることができたら嬉しいです。

少しでもハルビンに興味ができたのであれば、是非ともハルビンの地を一度踏んで見ては如何でしょうか?

まだまだ寒さが続きそうですが、皆様くれぐれもお身体には気を付けてお過ごしください。