中国の民族楽器は沢山ありますが、少数民族にも独特の楽器があります。例えば

馬頭琴(中国内蒙古自治区のモンゴル族)が有名ですが、他にもフルス(ひょうたん笛・・・タイ族の楽器)や竹笛等もあります。中国には仕事や観光で時々行くことがあり、時間があれば、楽器店をのぞきに行きました。北京の楽器店で馬頭琴を買ったり、フルスをおまけにもらったり、四川省で竹笛を買ったことがあります。お土産として買ったもので、2,3回習った後、今は部屋の{飾り}みたいですが・・・この3つの楽器にまつわるエピソードを少し・・・

“馬頭琴”・・・去年、モンゴル国立馬頭琴交響楽団が来日、12月に大阪の住吉大社で奉納演奏会が行われました。友人の家がその近くなので、たまたま一緒に聞くことができました。でも、何故住吉大社で?・・と思って調べてみると、<遣唐使の航海安全祈願から始まり、日本と世界の文化をつなぐ外交の祖神>と言われているそうです。2022年はモンゴルと日本の外交関係樹立50周年、これを記念して楽団が来日、日本各地で演奏会をしたそうです。大阪では主にモンゴルの曲や歌を10曲位演奏、日本の“月の砂漠”も歌われたり、バラエティに富んだ楽しい演奏会でした。

 

“竹笛”・・・20年位前、ツアーで世界遺産の四川省九寨溝に行く途中、休憩所で少数民族の人が(チベット族やチャン族等)売っていました。私も竹笛を1本買った時に、揚琴奏者の沈兵さんとばったり出会いました。こんな遠い所で!と、本当にビックリ。彼女の話を聞いて、またまたビックリ!ヒヤヒヤ!・・・というのは、1台のバスが山道から崖に落ちたと言うのです。九寨溝に行く途中の山道は危険なことで有名、時々バスが落ちるそうです。

“フルス”・・・友人の1人がフルスを吹くことが好きで、時々小さな演奏会に参加。2年位前、神戸の中華会館で、ピアノの伴奏者とロビーコンサートをする予定でした。が、ピアニストが骨折した為、急遽私にピンチヒッターの役が回ってきました。本番まで2週間足らず、真夏の暑い時に5曲演奏しましたが、ちょっとヒヤヒヤ!の体験でした。