奈良国立博物館で開催していた「聖徳太子と法隆寺」展に行ってきました。飛鳥時代に外交政治にたけた聖徳太子が、遣隋使を派遣したことから日本の外交が始まりました。この時代から、西アジアやインド、中国から楽器が持ち込まれ、正倉院にみられる琵琶など国際色豊かな宝物が日本に伝わっています。私たち天翔楽団は、その時代、源流の楽器である笙や笛子、琵琶や阮を使って演奏を楽しんでいます。

 

展覧会では、聖徳太子没後1400年という節目で、ゆかりの品が展示されていました。最初に宮内庁所蔵の聖徳太子と二人の王子像の有名な紙本が出迎え、楽器関係では、竹製の尺八が展示されていました。琵琶やシンバルをもっている木造の天人などもあり、楽器の原型がこの時代からかわっていない事に改めて感動し、歴史の重みを感じました。

展覧会の発見では、法隆寺が所蔵する聖徳太子像のCT調査も写真でパネル展示されていて、仏像の内部の調査も進んでおり、多数の巻物や小さい仏像が保管されていることに驚かされました。展覧会は、次は東京国立博物館で開催予定です。

 

奈良国立博物館を見た後は、循環バスにとって春日大社に向かいました。以前に来たことがありましたが、今はコロナで人も少なく、ゆっくりと見ることができました。いろいろと制限もある中ですが、こういった寺社仏閣は、今だからこそ、ゆったりのんびり過ごした一日でした。