前回の張韶老師の話をもう少し。
老師は二胡を弾くと言う事以外にも色々とご指導下さいました。
二胡愛のすごい方だなぁ!!と思った最初の老師です。

メンテナンス
①二胡の皮をいためない為に駒の上に棒状のもの(長馬:写真1)をはさむのですが使えなくなった弓の竹部分を胴のサイズに合わせて切り駒の高さとほぼ同じになるように両端に紙等を巻き付けて調整します。こうしておけば皮がゆるむことなく孫の代まで使えるよ、と。
この長馬の事を知らなかった友人の楽器は真ん中が駒に押されて凹んでいてこれをみた老師は「あぁ~壊れてしますよ~」と悲しそうでした。凹んでしまうと戻らないのでそうなる前に保護する事をおすすめいたします。
また、この長馬はつけたまま弾くと弱音機にもなります。※ただ音程がかわるのでご注意を。

(長馬:写真1)
(長馬:写真1)

②弓は消耗品ですので取り替えますが弓の竹部分の反りが外向きになってきたら竹部分火であぶって柔らかくなったら内側にそるように手で曲げる方法を教わりました。実際にやらせて下さるのですが折れるのでないかとそれだけが心配でした。しかし結局手元のビニール部分が壊れて買い替えました。
③弓の毛の洗い方
素手で触って油がついてしまうと松脂がうまくのらなくなります。こんな時は松脂をティッシュか乾いた布で拭き取り、竹部分から外して毛の部分だけを薄めた石鹸水で軽く洗い拭いてよく乾かします。

立ち引き
座って弾くのは腰には負担が大きいらしく、立って弾く方が健康的なのだそうです。老師のレッスン中に急に立って弾こう!!と言う事もありました。
以下ご紹介は
まだ立奏器具も一般的でなかったので簡単にひも(日本ではおんぶ紐や腰紐)を使った方法です。老師は北京在住で北京式の二胡でしたので首からかけます。
(北京式二胡:写真2)
天翔では既に試し済みの立奏方法ですが腰に巻きます。(上海式二胡:写真3)まだ立奏器具を持ってない方、腰に気をつけている方はお手軽なので楽器と紐の使い方に注意してお試し下さい。

(北京式二胡:写真2)
(北京式二胡:写真2)
(南方式二胡:写真3)
(南方式二胡:写真3)