※トップ画像:知人から譲り受けた40年前のぬいぐるみ

 タイトルを見て、また例の話かと思われる向きもあるでしょうが、昨年からの自粛生活について、やはり話してみたいと思います。練習再開への思いを念じつつ。

 

家での生活の中で、自分なりに居場所を見つけ、楽しみや趣味に没頭されたかと思います。

韓国ドラマにはまり、一日中ドラマを追いかけていたとか、断捨離にはまりひたすら片付けをしていたとか、様々家での過ごし方を追求されたと思います。

 

私もいろんなことをしましたが、一番楽しく、心の慰めになったのは、数年前から注目しているジャイアントパンダの生活ぶりです。

東京新聞が昨年個なった「パンダが家にやってくる」等身大のシャンシャン

30数年前、中国での仕事が終わり、続きに四川省成都に出かけました。その時動物園でたくさんのパンダを観ました。何と変わった動物だなあ、そして可愛いなあと思ったのが、初めての印象でした。

特に注目するようになったのは上野動物園で2017年に生まれたシャンシャンの様子をライブで配信されるようになり、母親シンシンとの暮らしぶりが見られるようになってからです。親子が仲良くじゃれあったり、時々シャンシャンが母親に文句を言ったり、人参が嫌いで食べなかったりする姿は人と同じだなと、妙に納得していました。

※画像2:東京新聞が昨年行った「パンダが家にやってくる」の等身大のシャンシャン

 

 

日本にはパンダのいる動物園が3カ所あります。神戸の王子動物園は私にとっては近くでパンダが見られる絶好の場所です。NHKが昨年末に王子動物園のジャイアントパンダ、タンタンと二人の飼育員さんとの日常を描いたドキュメントを何回か放送しました。どの回もほとんど同じ内容でしたが、それぞれ新しい発見があり、興味ぶかく見ました。特に飼育員さんとタンタンの深い信頼関係には驚かされました。外から見ているだけでは知りえないバックヤードでのやり取り、特にトレーニング中の飼育員さんを信じるタンタンの様子は感動ものでした。また、園内で丹精込めて育てている珍しい秋の筍を、もう来年は食べさせてあげられないからと、採取してタンタンに食べさせながら、 じっと見つめられている姿にはとても感動しました。

※画像3:運動場で遊ぶシャンシャン

 

大自然の中から動物園という人工的なところに連れてこられて、動物たちはどう考えているんだろうと、ふと思います。飼育員さんは「動物たちの命を預かっているんです。」と言われていたことが印象的でした。

人と暮らすパンダたち、その行動や表情はややもすれば人と同じだと錯覚しがち。これからもパンダの暮らしぶりに注目していきたいです。

上野のシャンシャン、王子のタンタン、2頭が中国に行ってしまうのはもう目前です。末永く元気で、幸せな一生でありますよう心から願っています。