先日、天翔楽団の定期演奏会が無事終了しました。

この日の為に練習を重ねてきた私達団員にとって、ドキドキな一日。

特に今年は少人数のアンサンブルをプログラムに取り入れたり、指揮の先生にチェロを弾いて頂いたりと今までにない形の演奏会にチャレンジしていたので…

舞台転換や練習不足やなんだかんだで、直前までグダグダ感があり大丈夫か〜という声もちらほら(汗)

なので、開場時には楽屋裏には今までになく緊張感が漂っていたような…?

本番前の緊張の一瞬
本番前の緊張の一瞬

私は主に打楽器を担当しています。
中国の打楽器は独特の物があり、慣れるまで戸惑う事もありました。

中でも、一番大変なのが排鼓という太鼓。

西洋楽器のティンパニみたいに、音程を合わせるのですが、これがなかなか大変。

ティンパニならペダルやハンドルがついていてそれを操作するだけで音が変えられ、その上今何の音が出るのかが判るメモリがついているので、たとえ曲中でも音を変えるのは簡単なんですが…。
(その分、事前のチューニングは大変なんですが。)

排鼓は枠の周りにいくつかあるビスを手動で一つ一つ 回さなくてはならず、しかも音程は叩いて確認するという超が付くほどアナログな楽器なんです。
(ちなみに、曲途中で音を変えるのは、ひっくり返して裏面を叩きます。)

会場にお越し頂いた方はお気づきになられたかと思いますが、まぁチューニングに時間が掛かること掛かること。

留学生やゲストへのインタビューで時間を稼いでもらったからいいものの、あまりにも時間が開き過ぎると白けた空気にならないかと冷や汗ものでした。

しかも、曲によっては他の楽器と同じ事を同じ音程でやらされるという…。
(今回は2部最後の長城随想曲で伴奏リズムを他の楽器と一緒に演奏する部分がありました。)

なので太鼓に何させんねん!!と思う事が度々(笑)

曲ごとに小物類の移動もあり、平然と(?)打楽器を演奏していた裏では結構バタバタしてましたが、何とか乗り切れて良かったです。

終了後に『打楽器良かったよ〜。』とお声を掛けて頂けたので頑張ったかいがあったなぁと…。

今はちょっと気が抜けていますが、また来年の定期演奏会に向けて頑張ります。

その際には是非会場までお越し下さいませ♪