今年の定期演奏会まで、2週間を切りました。
いつも演奏曲は、楽譜が手元にあるか、手に入れられるもので、編成上演奏可能なものをランダムに選んでいるのですが、不思議なことに曲を並べてみると、毎回テーマが浮かび上がります。
今回は「旅」。
主に、チベットから雲南、長江下流域にかけて、新旧とりまぜたラインナップとなりました。
その曲の背景や表現していることを、素直に演奏したいと思うのですが、ほんとに難しいです。でも、それを目指すことが、中国音楽を演奏する楽しさだなと思っています。
そんなことを考えていたら、手元にいい本があることを思い出しました。

京都出身の写真家・竹田武史さんが写真と文で綴った「大長江 アジアの原風景を求めて」。
長江流域の風景や、少数民族の方の生活文化が紹介されており、演奏曲「阿哩哩」のモチーフとなっている、雲南省麗江市のナシ族のことも載っています。

同じ竹田さんの本で「茶馬古道の旅 中国のティーロードを訪ねて」もおすすめです。
こちらは、雲南からチベットにかけてお茶を運んだルートを辿るもの。
20161101_2

どちらもすばらしい写真が満載で、竹田さんの中国文化、少数民族の方への愛が伝わってくる本です。