中阮を弾くようになってもう10数年。「いろいろ奮闘したなあ」という感慨しきり。
その中でもピックについては、いろいろ試してみた。

写真① これは中阮を最初に手に入れた時に付いていた物。長方形で真ん中が分厚くなっていて
    持ちごたえがあり、材質は多分プラスチック、音も大きく出て「こんなピックがあるのか」
    とびっくり。感じは石ころのよう。
写真② ある有名な中阮奏者に個人レッスンを受けたときに「鼈甲がいいですよ」と言われ、後日
    手に入れた物。 試しにしばらく使ってみたが、堅すぎるようで私の手には余った。
写真③中国から先生が買って来てくださった物で、先が少し丸いので紙やすりで丁寧に削るように、
   説明図を書いて下さった。四苦八苦して削り、しばらくこれを使っていた。
写真④楽団で新竹に行ったときに台北の楽器店で見つけた物。材質は何なのか分からないが堅すぎず
    柔らかすぎず、使いやすい。結構愛用している。
写真⑤これが今最もよく使っているピック。以前一緒に中阮をやっていた知り合いが天津で知り合っ
   た中阮奏者に頼み、わざわざ送ってもらった物を分けてもらった。
20160417

 ピック使用の変遷を書いてみましたが、阮のピックは日本ではなかなか手に入りにくい。さらに
中国へ行ったときも楽器店を覗いてみますが、気に入ったものは見つけにくいです。以前、それではと自分でピックを作った人もいました。
 新竹で合同演奏をしたときも、日本人がどんなピックを使っているのか、練習前に意見交換をしました。「北京で手に入れた」という奏者もいました。

 「弘法筆を選ばず」と言いますが、技術の伴わないものにとっては選ばざるを得ません。
何より技術、感性を磨くことが先決かと思います。