張韶老師その3

張韶老師その3

今回も張韶老師のエピソードを。
ご存知の様に二胡の皮はニシキヘビが使われているので日本へ持ち込むにはサイテスという手続きが必要です。2000年から現在にいたるまで私が知っているだけでも5回はシステムが変わったのではないでしょうか?「写真」
一度手続きに行く事があり張韶老師が合成皮革の二胡を手に「これは手続きがいらないんだけど、よくできてるから没収されない様に説明しとかないとないけないんだ!」とすごく遠い場所だったのに一緒に来て下さいました。勿論私は込み入った会話ができるほどの語学力がないので友人二人と老師の四人ずれでした。
この時はまだその日に手続きしてくれるので時間的余裕がない、この日に取らないと持って帰れない切羽詰まった状況でした。
担当者のご機嫌を損ねてはサイテスは出してもらえません。上海でサイテス手続きに同行したところお隣のカウンターでは日本人がお土産に二胡を買って明日帰るんだ、と楽しげにやり取りをしてはったのですが、こちらはすったもんだあって担当者がすねてしまって結局その日は出してもらえないことも。
二胡はこの時は一人二台までokで四台の手続きをしてもらう様に持って行くとお昼休みの時間も少しかかっていて面倒くさげで不安がよぎりました。もう明日帰らないといけないのでと頼み込んでいる最中、別の職員さんに張韶老師が、合成皮革の二胡をお披露目。老師は「この子たちは日本から、わざわざ私に習いに来てる学生なんだよ!!」と説明しながら、別室へ。後で聞くと老師は職員さんに二胡を聞かせてはったそうです。
以前も本当に演奏家なのか「弾いてみろ」となったみたいです。もちろん演奏して拍手喝采、即サイテスがおりたそうです。その場にいた職員さんはラッキーな方達です。
この時も職員さんは「あなた達の先生なの?仕方ないわね」とにこやかに手続きをしてくれました。
老師のお陰でかサイテスは無事取れました。ちなみに合成皮革の二胡は誰が見ても合成皮革と判るプリントで全く問題ない事もわかり老師も安心して持って帰られました。
今は楽器店でサイテス済のものに刻印が入り持ち出しやすくなっていますね。